■環境ホルモン分析装置
 この分析装置はガスクロマトグラフ質量分析計(GC/MS)で、ガスクロマトグラフ(GC)と質量
分析計(MS)を連結させたものです。

 ガスクロマトグラフ(GC)では、試料をガスにして吸着剤や液体の中を通し、吸着や溶解のされ方
の違いによって有機化合物の混合物を各成分に分離するもので、質量分析計(MS)では、有機化合物
などの試料分子をイオン化し、そのイオンを質量ごとにふるい分けて検出する装置です。そしてこの分
析結果は、分子の分子量と共に構造情報が得られ、分子の構造決定や同定を判断できます。



高度水処理実験装置
 この装置は、生物接触ばっき槽、生物接触ろ過塔、凝集・沈殿槽、凝集・加圧浮上槽、急速砂ろ過塔
、活性炭処理塔、薬品注入設備、洗浄設備により構成されており、実際の浄水場と同じような一連の浄
水処理を行うことのできる高度な浄水処理実験装置です。各所に取り付けられたセンサーにより流量や
水温などがモニターできるようになっています。

装置前面 装置背面



環境工学実験室
 環境工学実験室では3年生の環境工学実験(浄水処理、高度処理、下水処理)や福士・佐藤研究室の
卒業研究を行っています。
 この実験室には、水中の有機炭素量を自動測定できるTOC計(全有機炭素計),水中の各種イオン
濃度を自動測定できるイオンクロマト分析計,水中の水素イオン濃度を測定できるpH計,水中の微量
金属成分を測定できる原子吸光分光光度計,水中の光吸収物質の濃度を測定できるダブルビーム分光光
度計,多機能システム分光光度計,水中の濁り度合いを測定できる濁度計,水中のイオン濃度の概略を
電気伝導度として測定できる電気伝導度計,水中の微生物を生きたままの状態でテレビ観察できる倒立
型生物顕微鏡などのさまざまな分析装置・測定器の他、各種処理機器,水処理実験装置,汎用機器が各
所に設置されています。

実験室全景 3年生の環境工学実験の様子

TOC計(全有機炭素計) 原子吸光分光光度計